恐怖と強欲指数の読み方ガイド
恐怖と強欲指数は、市場の「空気感」を0〜100で表した参考指標です。このガイドでは、数値の意味、使うときの限界、ほかの指標との違いを整理します。
恐怖と強欲指数とは
恐怖と強欲指数は、株式市場に参加する人たちの心理が「恐怖」と「強欲」のどちらに傾いているかを、0〜100の数値で表したものです。0に近いほど恐怖が強く、100に近いほど強欲が強い状態を示します。
もとになったのは、米国のCNN Businessが公表しているFear & Greed Indexです。株価の勢い、変動性、売買の偏り、債券市場の動きなど、性質の異なる複数の指標を1つの数値にまとめる考え方で作られています。1つの指標だけを見るよりも、市場の雰囲気を多面的に捉えやすいのが特徴です。
当サイトでは、米国株についてはCNN Businessの公表値を表示し、日本株については日経225などのデータから独自に算出した値を表示しています。
数値の読み方
当サイトでは、指数を次の5つの区分に分けています。
| 区分 | 数値 | 一般的な受け止め方 |
|---|---|---|
| 極度の恐怖 | 0〜24 | 不安が極端に強まり、売りが売りを呼びやすい状態 |
| 恐怖 | 25〜44 | 慎重な姿勢が広がり、様子見が増えやすい状態 |
| 中立 | 45〜54 | 恐怖と強欲が拮抗し、方向感を探っている状態 |
| 強欲 | 55〜74 | 上昇への期待が高まり、買いが優勢な状態 |
| 極度の強欲 | 75〜100 | 楽観が広がり、過熱感が意識されやすい状態 |
数値の水準だけでなく、「前日」「1週間前」「1か月前」と比べてどう動いたかも読み取りのヒントになります。たとえば同じ「恐怖」でも、1週間前の「極度の恐怖」から持ち直してきた場合と、「中立」から悪化してきた場合とでは、市場の流れが異なります。
「逆張りの指標」と言われる理由と限界
恐怖と強欲指数は、しばしば「逆張りの指標」として紹介されます。投資家のウォーレン・バフェット氏の「他の人が強欲なときは慎重に、他の人が恐怖を感じているときは積極的に」という趣旨の言葉が広く知られており、皆が極端に悲観しているときは売りが出尽くしやすく、皆が極端に楽観しているときは買いが出尽くしやすい、という見方につながっているためです。
実際に、極度の恐怖が観測された後に市場が持ち直した局面は過去にもあります。しかし、次のような点には注意が必要です。
- 恐怖の水準にとどまったまま、下落が長く続く局面もあります。
- 強欲の水準が長く続きながら、上昇が続く局面もあります。
- 「極度の恐怖=底」「極度の強欲=天井」と機械的に対応するわけではありません。
指数が示しているのは「いまの心理の状態」であり、「これからの値動き」ではありません。過去の傾向が今後も繰り返される保証はありません。
ほかの指標との違い
市場心理を測る指標は、恐怖と強欲指数のほかにもいくつかあります。それぞれ見ているものが異なります。
| 指標 | 何を表すか | 特徴 |
|---|---|---|
| 恐怖と強欲指数 | 複数の指標を合成した、市場全体の心理 | 0〜100で直感的に読める。構成する指標によって解釈が変わる |
| VIX指数 | 米国のS&P500オプションから算出される、今後の予想変動率 | 米国市場の不安の目安。恐怖と強欲指数の構成要素の1つでもある |
| 日経平均VI | 日経225オプションから算出される、今後の予想変動率 | 日本市場版の変動性指標。値が高いほど、先行きの値動きが大きくなると見込まれている |
| 騰落レシオ | 一定期間(一般に25日間)の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率 | 市場の過熱感や売られすぎの目安として使われる |
VIXや日経平均VIのような変動性指標は、「不安」という1つの側面を測るものです。恐怖と強欲指数は、こうした要素を含む複数の指標を束ねて、市場全体の雰囲気を1つの数字にしたものと考えると整理しやすくなります。
日本の個人投資家が知っておきたい視点
日本株は、為替と海外投資家の動きにも左右されやすい
日本株は、円相場の動きから影響を受けやすいとされています。一般に、円安は輸出企業の業績への期待につながりやすく、円高はその逆に働きやすいと言われます。また、売買代金に占める海外投資家の割合が大きいとされ、米国市場の心理と連動して動く場面もあります。当サイトが日本株と米国株を並べて表示しているのは、こうした関係を見比べやすくするためです。
新NISAとの関係
2024年に始まった新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。長期・分散・積立を前提に設計された制度で、積立投資は、毎回一定額を購入し続けることで、購入価格を平均化していく考え方です。
こうした長期の積立と、日々変わる市場心理の指標とは、もともと目的が異なります。恐怖と強欲指数は、売買のタイミングを測る道具というより、「いまの市場の温度感を知るための参考情報」として使われることが多い指標です。
NISA制度の内容は改正されることがあります。最新の情報は、金融庁や各金融機関の公式サイトでご確認ください。
使うときの注意点
- 単独で売買を判断しない。指数は数ある参考情報の1つです。業績、割安・割高の度合い、自分の資金計画など、ほかの情報とあわせて確認する必要があります。
- 日本株の指数はCNNの指数と構成が異なる。日本株の指数は当サイト独自の算出です。日本株の「50」と米国株の「50」は、同じ意味の水準とは限りません。
- データの遅れや欠落がありうる。取得元の都合で、表示が遅れたり、一時的に更新されなかったりすることがあります。
- 過去の水準は将来を保証しない。過去に見られた傾向が、今後も同じように現れるとは限りません。
- 最終判断はご自身で行う。投資には元本割れのリスクがあります。必要に応じて、金融機関や専門家にご相談ください。
よくある質問
指数はいつ更新されますか?
日本株の指数と、CNNの指数は同じ方法で作られていますか?
数値が低いときは「買い時」ということですか?
過去の数値は確認できますか?
利用に費用や会員登録は必要ですか?
いまの日本株・米国株の数値は、ダッシュボードで確認できます。
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